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飲食店の厨房設備 中古おすすめ5選|選び方と失敗しない買い方

中村 亮介 / 更新:2026-06-18
飲食店の厨房設備 中古おすすめ5選|選び方と失敗しない買い方
開業費用をできるだけ抑えたい。でも中古の厨房設備は「すぐ壊れないか」「保証がなくて泣き寝入りにならないか」が不安——この悩み、私も取材先の開業者から何度も聞きました。結論を先に言うと、中古は使い方次第で初期費用を大きく削れますが、選ぶ前に確認すべき項目を外すと痛い失敗をします。

この記事では、中古厨房設備の選び方とおすすめの種類を比較表で整理し、動作確認・搬入・保証・ガス種といった「見落とすと使えない」ポイントまで踏み込みます。

書いているのは飲食業界歴10年、開業者への取材を30件以上重ねてきた中村です。一般論ではなく、現場で実際につまずいた話を中心にお伝えします。

中古の厨房設備とは?新品と比べたメリット・デメリット

失敗しない!厨房機器を探す時のポイント~冷機器編~
失敗しない!厨房機器を探す時のポイント~冷機器編~

中古厨房設備は、前の店舗で使われていた機器や展示品を再販したものです。新品より安く手に入るため、開業初期のコスト圧縮策として使われます。ただし故障リスクや保証の短さがあり、購入前の状態確認が前提になります。

そもそも前提として、厨房設備は食品衛生法に基づく営業許可の施設基準の対象です。中古でそろえる場合も、所在地の保健所が定める基準を満たす必要があります。

中古厨房設備が選ばれる理由

理由はシンプルで、新品でそろえると高額だからです。業界向けの解説では、内装・設備費はスケルトン物件で60〜80万円/坪、30坪なら約2,000万円程度という目安が示されています。

このうち厨房機器費だけでも数百万円〜1,000万円超になることがあり、中古はここを削る現実的な手段になります。

中古で買うメリット

最大のメリットは価格です。同じ性能でも新品の半額以下で買えるケースは珍しくありません。

納期が早いのも利点です。在庫があればすぐ引き取れる。開業日が決まっていて時間がない人には大きい。

ステンレスのシンクや作業台のように構造が単純で壊れにくい機器は、中古でも当たりを引きやすい。私が取材した開業者も、洗浄まわりは中古で固めてコストを抑えていました。

中古で買うデメリットと注意点

正直、ここはデメリットの方が無視できません。中古厨房機器は、展示品や新古品を除いてメーカー保証が切れていることが多いです。

故障したときに自費修理になる。これが一番のリスクです。とくに冷蔵・冷凍機やコンプレッサーを積む機器は、買って数か月で止まると痛い。

私の意見を言えば、加熱・冷却を伴う「動く部品が多い機器」は中古でも慎重に。逆にシンクや棚は中古で割り切っていい。線引きを持っておくと失敗が減ります。

新品と中古の価格・コスト感の違い

店舗規模の目安として、10〜15坪の店舗の厨房機器購入費は100〜200万円程度という業界記事があります。業態や機器構成で変動しますが、規模感をつかむ材料になります。

新品と中古のコスト感の違い
観点新品中古
価格高い安い(半額以下も)
保証メーカー保証あり切れていることが多い
納期発注後に待つことがある在庫あればすぐ
故障リスク低い機器による(要確認)

失敗しない中古厨房設備の選び方とチェックポイント

中古で痛い目を見る人の共通点は、価格しか見ていないことです。状態・設備要件・搬入・保証の4点を順に確認すれば、大きな失敗はほぼ防げます。

失敗しない中古厨房設備の選び方とチェックポイント

2021年6月1日から、原則すべての食品等事業者にHACCPに沿った衛生管理が制度化されました。設備は「清掃・洗浄しやすいこと」が重要で、中古選びでも汚れの残りやすさ・サビ・破損の確認はこの考え方と整合します。

購入前に確認すべき動作確認と状態のチェック

通電・着火・冷却が実際に動くかを確認します。写真だけで判断しない。可能なら動作保証の有無を販売店に聞く。

サビ、扉のパッキンの劣化、庫内の汚れ。この3つは現物確認で必ず見ます。パッキンが硬化した冷蔵庫は冷えが甘くなりがちです。

電源・ガス・水道など設備要件の確認

見落としが一番多いのがガス種です。都市ガス用とLPガス用は違い、誤ると使えません。販売店の記載を必ず確認してください。

電源も同じで、単相100Vか三相200Vかで使える機器が変わります。物件の電気容量と合うかを先に確認しておく。これを後回しにすると工事費が膨らみます。

設置・搬入時の寸法確認の重要性

機器の寸法だけでなく、搬入経路(玄関・廊下・階段・エレベーター)の幅も測ります。

例えば中古の二槽シンクは幅650×奥行600×高さ900mmといった寸法で売られています。設置場所に収まっても、ドアを通らなければ意味がない。図面と実測の両方で確認します。

保証・アフターサポートの有無

中古専門店の中には、配送・設置・メンテナンスまで対応する例があります。導入後のトラブル回避に直結するので、ここは価格より重視していい部分です。

おすすめの中古厨房設備5選を比較

ここでは中古でよく出回り、開業者が選びやすい設備をカテゴリ別に5つ整理します。中古向きかどうかは機器の構造で大きく変わるので、その観点も添えます。

おすすめの中古厨房設備5選を比較

前提として、シンク等の設備要件は食品衛生法上の施設基準に含まれます。安いからと選んでも、保健所基準に適合しなければ意味がない点は押さえてください。

二槽シンクなど洗浄まわりの設備

二槽シンクは中古の鉄板です。構造が単純で壊れる部品がほとんどなく、観音扉付きBGありのタイプなら収納も兼ねられます。洗浄まわりは中古で固めて問題ない、と私は考えています。

ステンレス作業台・クリーンテーブル

ステンレス作業台やクリーンテーブルも中古向きです。例えば幅1115×奥行700×高さ800mmのBG付クリーンテーブルなど、サイズ展開も豊富。多少の使用感は実用に影響しません。

冷蔵・冷凍機器

ここは中古の難所です。コンプレッサーを積むため、当たり外れが出やすい。買うなら動作確認と保証の有無を最優先にしてください。私なら冷蔵・冷凍だけは保証付きを選びます。

加熱調理機器

コンロ・フライヤー・オーブンなどの加熱機器は、ガス種確認が必須です。着火と火力の安定を現物で確認できるかが分かれ目になります。

各設備の比較表とおすすめポイント

中古厨房設備5カテゴリの比較
保証・状態は商品ごとに異なるため購入前に要確認
設備中古向き度チェック必須項目こんな人におすすめ
二槽シンク高いサビ・水漏れ洗浄費を抑えたい人
ステンレス作業台高い天板の歪み作業スペースを安くそろえたい人
冷蔵・冷凍機器低め動作確認・保証リスクを取りたくない人は保証付きを
加熱調理機器ガス種・着火厨房の火力を確保したい人
クリーンテーブル高いBGのサビ配膳・盛付の台が欲しい人

業態別に必要な中古厨房設備の選び方

【飲食店必見】厨房機器は借りる?買う?どっちが正解?
【飲食店必見】厨房機器は借りる?買う?どっちが正解?

必要な設備は業態で変わります。中古で優先すべき機器も違うので、代表的な3業態で整理します。どの業態でもガス種・電源の確認は共通の前提です。

カフェに必要な設備

カフェは加熱が軽め。作業台・シンク・冷蔵庫が中心です。火力をそれほど使わないので、洗浄・作業まわりを中古で固めると効率的にコストを下げられます。

居酒屋に必要な設備

居酒屋は機器点数が多い。コンロ・フライヤー・冷蔵冷凍・二槽シンクが要ります。冷蔵冷凍は容量が大きいぶん新品だと高額なので、保証付き中古を狙う価値があります。

ラーメン店に必要な設備

ラーメン店は火力勝負です。寸胴用の強火力コンロが核になり、ガス種と火力の確認が他業態以上に重要になります。ここは現物確認できる販売店を選びたい。

中古厨房設備はどこで買う?購入先の比較と見分け方

購入先は大きく3つ。専門の中古厨房機器販売店、リサイクルショップ、ネット通販・オークションです。価格だけでなく、配送・設置・保証の対応で選ぶと失敗が減ります。

中古厨房設備はどこで買う?購入先の比較と見分け方
購入先3タイプの比較
購入先価格配送・設置保証・サポート
専門中古販売店対応する店が多い比較的手厚い
リサイクルショップ安め店による期待しにくい
ネット通販・オークション安い〜別手配が多い要確認

専門の中古厨房機器販売店

中古専門店は配送・設置・メンテナンスまで対応する例があり、ガス種の記載もしっかりしています。初めての開業なら、私はここを基本にすすめます。

リサイクルショップ

価格は魅力ですが、厨房機器に詳しいスタッフがいるとは限りません。ガス種や動作の確認が自己責任になりやすい点に注意してください。

ネット通販・オークション

一番安く出ることがありますが、配送・設置を別手配する必要が多く、現物確認もできません。保証の有無は要確認。経験がある人向けです。

信頼できる販売店の見分け方と買い物の流れ

見分け方はシンプルです。ガス種・寸法・状態の記載が具体的か、配送設置に対応するか、支払い・返品条件が明記されているか。この3つが揃っていれば信頼度は高い。

買い物の流れは、商品を探す→寸法と搬入経路を確認→ガス種・電源を確認→支払い方法と送料を確認→注文、が基本です。送料は別途見積りになる機器が多いので先に聞きましょう。

【独自】中古厨房設備でよくある失敗事例と回避策

取材した開業者から実際に聞いた失敗を3つ紹介します。どれも事前の一手で防げたものばかりです。価格交渉より、この確認のほうが結果的にお金を守ります。

【独自】中古厨房設備でよくある失敗事例と回避策

搬入できずに返品になった例

店舗に収まる寸法だったのに、階段の踊り場で曲がれず搬入できなかったケース。機器寸法だけ測って搬入経路を測らなかったのが原因です。玄関・廊下・階段の幅を必ず実測してください。

動作不良で買い直しになった例

保証なしの冷蔵庫を写真だけで購入し、設置後に冷えなかった例。結局買い直しで、安く買ったはずが割高に。冷却機器は動作確認か保証を条件にする、これに尽きます。

設備要件を確認せず使えなかった例

LPガス用のコンロを都市ガスの物件に入れてしまい使えなかった例。ガス種は都市ガス用・LPガス用で違い、誤ると使用できません。注文前の記載確認で防げます。

購入後のメンテナンス・清掃で長く使うコツ

中古厨房機器のお店を見学
中古厨房機器のお店を見学

中古は買って終わりではありません。清掃と点検を続ければ、寿命は素直に延びます。HACCPの考え方でも「清掃・洗浄しやすく、衛生管理を妨げない」状態を保つことが求められます。

日常の清掃方法

ステンレスは中性洗剤で拭き、水気を残さない。これでサビの進行が大きく変わります。冷蔵庫のパッキン溝は汚れがたまりやすいので、こまめに拭き取る。

定期点検と故障の予防

冷却機器は背面の放熱部にホコリがたまると効率が落ちます。月1回の清掃で予防できる。異音や効きの低下を感じたら早めに点検へ。早く気づくほど修理費は安く済みます。

中古厨房設備のおすすめに関するよくある質問

検索でよく一緒に調べられる疑問に、出典をふまえて簡潔に答えます。

中古厨房設備のおすすめに関するよくある質問

よくある質問

中古厨房設備のおすすめとは?
二槽シンクやステンレス作業台、クリーンテーブルなど構造が単純で壊れにくい機器が中古向きです。冷蔵・冷凍や加熱機器は動作確認・保証・ガス種の確認を前提に選ぶと失敗が減ります。
中古厨房設備の費用はどれくらい?
店舗規模の目安として、10〜15坪なら厨房機器購入費は100〜200万円程度という業界記事があります。業態や機器構成、中古比率で変動するため、見積りで確認してください。
中古厨房設備の買い方・始め方は?
商品を探し、機器寸法と搬入経路、ガス種・電源、保証と送料を確認してから注文します。送料は別途見積りの機器が多いので先に確認を。初めてなら配送・設置に対応する専門中古店が安心です。

最後に一言。中古で削るべきは「壊れにくい機器」、お金をかけるべきは「動く機器の保証」。この優先順位を決めてから探し始めれば、開業の初期費用はぐっと現実的になります。まずは候補物件のガス種と電気容量を調べる——今日できる一歩はそこからです。

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中村 亮介

飲食店運営会社での勤務経験5年(店舗開発・FC加盟担当) ・ 独立開業者への取材実績30件以上
飲食業界歴10年

飲食業界での勤務経験と複数の開業サポート取材をもとに、費用・手続き・物件探しまで一次情報に徹して書く編集者。「いつか開業」を「今日の一歩」に変えるための実務的な記事を心がけている。

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